"シーギリヤ・ロック"
インドの南東部に位置するスリランカ。
国土面積は北海道のわずか80%と、とても小さな島国です。
国名である”スリランカ”はシンハラ語で「光り輝く島」を意味します。
その名にふさわしく、国土の大部分に手つかずの雄大な自然が広がっています。
自然豊かなスリランカには魅力的な観光地が沢山ありますが、中でも空中宮殿『シーギリヤ・ロック』は必訪の場所です。
ここでは神秘的な世界遺産、シーギリヤ・ロックを自分にあったスタイルでしっかり楽しむ方法をご紹介いたします♪
シーギリヤ・ロックにまつわる悲しい歴史
シーギリヤ・ロックそのものは、地上200mの高さを持つ一枚岩。
大昔に溶岩が固まって出来たと言われていて、切り立った絶壁が特徴です。
また、このシーギリヤ・ロックの頂上には王宮があります。
その歴史は古く、5世紀後半のシンハラ王朝で起きた悲劇から始まります。
平民出身の母から生まれたカーシャパは、王家の血筋を引く異母弟に王位が継承されるかもしれない不安に駆られていました。
そして、自らが王になるために、父王を殺害をするという暴挙に出てしまいます。
望み通りに王位を手に入れたカーシャパですが、弟による報復を恐れていました。
そこで、古代より仏教の修験場だったシーギリヤ・ロックに目をつけ、岩山の上に宮殿を造り、移り住みました。
しかし、戦いを挑んできた弟にいともあっさりと敗れ、自害したと言われています。
巨大な岩の上には宮殿が。今も多くの謎を秘めています。
いざ!シーギリヤ・ロックに登ってみよう
シーギリヤ・ロックの岩肌に添って設置された階段を上ります。
暑い中、階段を上るのは大変ですが、シーギリヤ・ロックのミステリアスな魅力に惹かれ、毎年たくさんの観光客が訪れます。
石畳の階段を上がったところで出迎えてくれるのが、岩の壁に描かれた”シーギリヤ・レディ”と呼ばれる美女たちの壁画。
この美女は天女アプサラではないかと言われているのですが、その正体はいまだ不明。
向かいは、高さ3メートルもある岩の壁”ミラーウォール”。
その昔は鏡のように自分の姿が映ったといわれるツルツルと磨かれた岩の壁です。
岩肌に添うように階段が設置されています。1200段あるので気長にいきましょう♪
意外ですが、裸の方が王族で服を着てるのが召使いです。
いよいよ宮殿です
さらに先へ進むと、少し開けた場所にでます。
ライオンテラスと呼ばれる、宮殿への入り口となる場所です。
大きなライオンの前足の間に宮殿へと続く階段があります。(急こう配なので足元には注意が必要!)
階段を上りきると宮殿跡が残る頂上です。
疲れが吹き飛ぶような絶景が眼前に広がります。
シーギリヤ・ロックに登る際はスニーカーはおすすめです。沢山のお水と大きめのタオルをお忘れなく!
大きなライオンの前足の間を通って宮殿へ。
いまも宮殿跡が残っている
スリランカらしさ満点!象に乗ってシーギリヤ観光♪
登って見学する以外にも、シーギリヤ・ロックを楽しむ方法がいくつかあります。ここからはその方法をご紹介いたします♪
ちょっと体力に自信がなかったり、もっとラクして楽しみたい方におススメ、シーギリヤ・ロック周辺を散策するエレファントライド!
ゾウの背中に揺られながら、シーギリヤ・ロックの全景をいろんな角度から楽める、スリランカらしい特別な体験です。
特に、一面がキレイなオレンジ色に染まる夕方の時間がイチオシです!
象に乗って観光する機会なんてそうそうありませんよね♪
スリランカの自然あふれる環境でのんびりと過ごす象たち
スペシャルな空の旅!
気球からの眺める絶景
ガイドブックなどでよく目にする、上空からの絶景を楽しみたいあなたには気球体験も!
まるで、神話の世界のような美しい眺望が目の前に広がります。
気球は気流が安定している早朝がおすすめ。
朝日を浴びたシーギリヤ・ロックは言葉を失うほど神々しく、スリランカの語源にある『光り輝く島』そのものです。
小さな国の大きな世界遺産”シーギリヤロック”。
ぜひ実際に訪れてそのスケールを肌で感じてみてください。
雄大な空の旅へ、いざ出発♪
空からの眺めはまさしく絶景!