悠久のスコータイ タイ文化礎の古都
バンコクから北へ国内線を利用しておよそ1時間。タイ北部の南端に位置する古都スコータイ。
小さな田舎町なのに、歴史公園となった仏教遺跡群とタイ伝統のお祭りロイクラトン(灯籠流し)発祥の地としてタイの人気観光地の一つです。
スコータイという意味は、「幸福の夜明け」とのこと。
まさにスコータイでタイの文字や文学が生まれ、今のタイの礎を築きあげたと言っても過言ではないでしょう。タイで世界遺産といえばアユタヤが有名ですが、もっと古くに栄えた都スコータイで、ぜひ!東南アジアの古を感じる時間を過ごしてみませんか。
悠久の歴史と様式美 スコータイ歴史公園
面積約70平方キロメートルの広大な歴史公園。
1991年に世界文化遺産に登録されおよそ200基件の遺跡が保存されています。
スコータイ歴史公園の見どころは、何といっても優美な曲線が特徴のスコータイ様式と呼ばれる遺跡や女性的な丸みを帯びた仏像です。
広大な公園に遺跡が点在していますが、道は整備されているのでレンタルサイクルや公園内にいるトゥクトゥクなどを利用すれば1日で巡ることも可能ですよ。
また、夜間に幻想的にライトアップもあり幽玄の世界が垣間見えるかも(?!)
スコータイ歴史公園で最大とされるワットマハタート(マハタートは巨大な仏塔の意)
「動かぬもの変わらぬもの」 ワット・シー・チュム
スコータイを象徴する「アチャナ仏」が祀られているワット・シー・チュム。
高さ15メートル、幅11メートルもあるスコータイ最大の大仏「アチャナ」は、「動かぬもの変わらぬもの」という意味のバリ語で、いまも変わらずスコータイの町を見守ってくれていると言われています。
壁の隙間から見える仏像の顔に惹かれ、屋根のない本堂に坐る「アチャナ仏」の佇まいは誰しもが厳かな気持ちになるのではと思います。
スコータイ歴史公園では絶対に外せない場所ですね。
「アチャナ仏」のひざ元で祈りを捧げる僧
世界遺産遺跡群 シーサッチャナーライ歴史公園
シーサッチャナーライ市を中心に点在するおよそ約200基以上の遺跡が保存されている公園。
スコータイ歴史公園ほど観光客が多くはありませんが、仏塔を載せている台座に39頭の象が彫られて いるワット・チャーンロームなどがあり、また違った遺跡群の様子を見ることができます。
こちらの公園内も道が整備されているのでレンタルサイクルで廻るのが便利です。
せっかくスコータイに行った際には、ぜひこちらも巡ってみては!オススメです。
象の彫刻が施されているワット・チャーンローム
歴史公園はレンタルサイクルで♪
川の女神に感謝する祭り「ロイクラトン」
バナナの葉でできたクラトン(灯籠)を川に流して川の女神に感謝する祭り、ロイクラトン。
スコータイはその発祥の地といわれ、ひときわ規模の大きなロイクラトンで有名です。
早朝の厳かな托鉢からイベントが行われ、特に日が暮れてから歴史公園を舞台に行われる歴史のミュージカル・ショーでクライマックスにコムローイ(熱気球)や花火が夜空に浮かび上がる光景は、幻想的な美しさで昼間とは違う世界が。。
毎年11月のお祭りの時期は世界各国から観光客が訪れるので、お祭りを体験される際は早めのホテル予約が必須です!
スコータイ歴史公園での祭りのクライマックス
満月の夜、水面に流れるクラトンと女神たち
お土産にも! サンカローク焼きとゴールドテキスタイル
良質な土のシーサッチャナライとその周辺。
古窯もありここを中心に造られたサンカローク焼きが周辺のアジアや日本にまで輸出され、江戸時代に宋胡禄(すんころく)焼きとして知られた陶器でした。
博物館の前などで売られている器を見たら、どこか懐かしく感じるかもですね。
また、シーサッチャナーライ市内にあるゴールド・テキスタイル・ミュージアムは昔ラオスから移住した子孫の家庭に伝わってきた美しい織物が数多く集められ、ショップも併設されています。
旅のお土産にサンカローク焼きやゴールドテキスタイルなどはいかがでしょう(^^
一枚一枚染付られるサンカローク焼き
金の糸が織り込まれた敷物
本場の米麺!水が綺麗なお米の産地 スコータイ式ラーメン
清らかな水で美味しいお米の産地として知られているスコータイは、そのお米でできた麺クイッティ アオ・スコ ータイ(スコータイ式ラーメン)が有名です。
甘味・辛味・酸味の複合的な味にピーナッ ツの風味を効かせたス ープが特長です。
ライムが入っているので、さっぱりとした味が日本人の口にも合い癖になるかも^^ バンコクとは少し違う本場の味をぜひ!
画像提供 : タイ国政府観光庁
豚骨出汁とライムの酸味でさっぱり味わえる クイッティアオ・スコータイ